展示・イベント
地に降り立つは、星の神 - 銀鏡神楽と大嘗祭 -
スライド&トーク 出演:赤阪 友昭 (Tomoaki Akasaka)
2019年12月1日日曜 14時から(13時半開場)
参加費3500円(税込)*ご予約方法は末尾
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赤阪さんのお話しを初めて聞いたとき、人類の長い長い歴史は満点の星空ともにあったに違いないと思いました。街暮らしで星が見えにくくなってしまったのは、比較的最近のことなのではないでしょうか。星に祈りを捧げる神楽と、先日行われたばかりの大嘗祭との関係についてもお話しいただけるようお願いしました。ご参加をお待ちしております。
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九州の奥山深くに残された集落、宮崎県西都市銀鏡。毎年12月になると、銀鏡神社では古代より連綿と受け継がれて来た伝統芸能「銀鏡神楽」が舞われています。銀鏡神楽は、宮崎県内の神楽で初めて国の重要無形民俗文化財(登録名は「米良神楽」)に指定されており、高千穂神楽や椎葉神楽などとともに宮崎県を代表する神楽の一つに数えられています。
銀鏡神楽の特徴は、星の神に祈りを捧げるところにあります。祭礼の期間中の13日の夕刻には式一番「星の舞」が舞われます。この舞により銀鏡の地主神である「宿神」が降臨するといいます。「宿神」の出現を受けて、翌14日の夜8時頃から15日の昼過ぎまで、全部で三十三番の舞を奉納するのです。かつて、古代の人々は目の前に立ち現れる自然の現象を祈りの対象としてきました。それはある意味、過去から現在までの世界を観ることでした。しかし、「星」という遥か遠くに見るべきものを手に入れた人々は「時間」という軸を手に入れます。それは暦をはじめとして未来を予測する占星術へと発展していくことになります。厳しい自然の中で生きて来た私たちの祖先にとって、星は命を繋ぐことへの視座と希望を与えてくれたのかもしれません。そんな古代の祈りを継承してきた伝統のひとつがこの銀鏡神楽です。さらには神楽を詳しく見ていくと、それは私たちの基層文化のひとつでもある皇室に残された古代祭祀にも通底しているように思えてなりません。その究極が先日の執り行われた大嘗祭です。今回は銀鏡神楽と大嘗祭の関係についてもお話したいと思います。
いまや、町に暮らす私たちの空からは星が見えなくなってしまいました。でも、たとえ見えなくとも私たちの頭の上には満天に星々が輝いています。そして、私たちの命の由来と行方は、実はそんな星たちと言ってもいいでしょう。夜を徹して舞う銀鏡神楽は満天の星空の下で星への祈り捧げます。そんな時間と空間を知ることで、私たちの古代の記憶が目を覚ますかもしれません。皆様のご参加をお待ちしています。
赤阪 友昭 (Tomoaki Akasaka)
映画『銀鏡 SHIROMI』を制作しています。星と大地と人間の関係を紐解く活動として「あわのつきプロジェクト」を主宰し、定期的な講演会やイベントを開催。
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|ご予約|
contact@kumu-tokyo.jp
件名▷「12/1 星のお話会 予約」
本文▷お名前・連絡先・予約人数
.*お返事に数日かかる場合がありますが、
あらかじめご了承ください。
*11月29日前までにご予約が一定数に満たない場合、
開催を見送る場合がありますので、あらかじめご了承ください。
会場|組む 東京
(東京都千代田区東神田1-13-16)
料金|3500円(税込)